一日の疲れを癒やすバスタイム。
リラックスできる時間を楽しもうと、例えばバスソルトやアロマにこだわって、さらに充実した時間を過ごしている人も多いのでないでしょうか。
そんなとき、ふと浴室の壁に黒い点々を見つけたら・・・・せっかくのリラックスタイムが台無しです!
一日の汚れや疲れを洗い流す場所だからこそ、普段から清潔にしておきたいですよね。
でも、一度できたカビや汚れは、意外に頑固でなかなか落ちてくれません!
そこで、黒い点々やピンク色したぬめりもない、キレイなバスルームを取り戻し、リラックスタイムを満喫するために重要なお風呂のカビ掃除について、プロ目線で説明していきます。
Contents
浴室の壁や天井に黒い点々が・・・!カビ?!原因は?
湯船につかってふと天井を見上げたら、黒いぽつぽつがあることに気づいた。
なんて経験、ありませんか?
その黒いぽつぽつは、いわゆる「カビ」です!
浴室に発生するカビには、黒カビの他にも、ピンクカビ(赤カビ)、青カビの3種類があります。
カビは種類ごとに発生しやすい場所が違いますので、まずはカビの3つの種類の特徴と発生しやすい場所を確認していきましょう。
カビの種類と発生する理由
浴室をはじめとする水回りは、「湿度」「温度」「栄養」の3つの条件がそろうとカビが発生します。
浴室に発生するカビには黒カビ、ピンクカビ、青カビの3種類がありますが、実は黒カビと青カビは真菌の中でも糸状菌の仲間で、ピンクカビ(赤カビ)は酵母の一種です。
糸状菌は、黒カビや青カビは食中毒の原因になったり、アレルギーを引き起こしたりするため、基本的に人体にはよくありませんが、中には抗生物質に使用されているものもあります。
一方で、ピンクカビ(赤カビ)をはじめとする酵母は、ビールやパン、味噌などの発酵食品に活用されていて、人間にとって馴染みのあるものといえます。
このように、黒カビ・青カビと、ピンクカビ(赤カビ)は同じ真菌でも種類が異なるため、発生する条件や場所、除去の仕方が変わってきます。
そこでまずは、黒カビ・青カビとピンクカビ(赤カビ)はどのように違うのかについて、簡単に表にまとめました。
黒カビ・青カビ | ピンクカビ(赤カビ) | |
---|---|---|
種類 | 糸状菌 | 酵母 |
正式名称 | クラドスポリウム、アースリニウム | ロドトルラ |
温度 | 20~30度 | 25~30度 |
湿度 | 70%以上 | 水がある |
栄養 | 石鹼カス、皮脂 | 皮脂 |
発生する場所 | 天井、壁、床、パッキンなど | 浴槽、床、排水口、ボトル裏など |
黒カビ・青カビよりも、ピンクカビ(赤カビ)の方が繁殖能力は高いものの、人体に影響はありません。
しかし、ピンクカビ(赤カビ)を放置しておくと、そこに黒カビ・青カビが発生してしまいます。
そのため、浴室を清潔な状態で保ちたいのであれば、定期的にしっかりと時間をかけて掃除をすることが大切です。
お風呂の汚れはカビだけじゃない!その他の汚れ
お風呂が汚れてしまう理由はカビだけではありません。
水道水に含まれるカルシウムやミネラル成分が固まってできる「水垢」や、水道水のミネラル成分と、石鹸や皮脂に反応してできる「石けんカス」があります。
水垢は蛇口や鏡を白く汚したり、石けんカスはカビの栄養となってしまったりするため、この2つもしっかり掃除をしてキレイにしていきましょう。
お風呂のカビ掃除~プロの手順から学ぼう
お風呂のカビ掃除はなかなか面倒で、一生懸命掃除をしたのになかなか汚れが落ちないという場合もあります。
そうなると、やる気がなくなってしまいますよね。
そこで、浴室を掃除する時のプロの行っている手順を説明していきますので、この手順に沿って作業をしてみてください。
すると、お風呂のカビや汚れがスムーズに落とせるようになります。
準備するもの
浴室の掃除をするときは、以下のものを準備しましょう。
◆必須アイテム
- 一般的な浴室用洗剤(中性洗剤)
- カビ取り剤(塩素系漂白剤)
- クエン酸
- 重曹
- スポンジ
- ブラシ
- ゴム手袋、ゴーグル
- 食品用ラップ、キッチンペーパー
さらに、あると便利なものはこちらです。
- ペーパーモップ
- 片栗粉
- アルコール除菌スプレー
- 洗面器
- 歯ブラシ
カビ取り剤はどれがおすすめ?
一般的な浴室用洗剤は中性洗剤で、石けんカスを分解しやすく泡立ちも弱いため、洗い流しやすくなっていますが、カビを殺菌するパワーは持っていません。
そこで、酸素系漂白剤や塩素系漂白剤を使用してカビを殺菌するのですが、酸素系よりも塩素系の方がカビを除去する力は高くなります。
塩素系漂白剤 | 酸素系漂白剤 | ||
---|---|---|---|
主成分 | 次亜塩素酸塩 | 過炭酸ナトリウム | 過酸化水素 |
液性 | アルカリ性 | 弱アルカリ性 | 弱酸性 |
漂白力 | ☆☆☆ | ☆☆ | ☆ |
特徴 | 漂白力が強く、浴室のカビ除去に適している ※酸素系と混ぜると危険 |
衣類のつけ置き漂白に適している | 洗濯するときに使用するのに適している |
汚れは種類によってアルカリ性または酸性の性質を持っています。
そこで、汚れと反対の性質を持つ洗剤を使用することで中和し、中性化することで汚れを落としやすくするのが掃除の基本です。
酸素系は弱アルカリ性、あるいは弱酸性の性質を持っていますが、塩素系はアルカリ性です。
一方の、黒カビは酸性の性質を持っているため、頑固なカビを除去したいのであれば、塩素系の使用がおすすめというわけです。
なお、塩素系は酸素系とまざると有毒ガス(塩素ガス)が発生します。
酸素系漂白剤は水に溶けやすく、溶けると過酸化水素と炭酸ソーダに分解され、強い酸性の性質を持ちます。
塩素系は酸性のものと混ざると有毒ガスが発生しますので、取り扱いには十分注意してください。
カビ掃除の手順
それでは、必要なものが準備できたら、さっそくカビ掃除に取りかかって行っていきましょう!
【step.1】まずは水気を取り除く
まずは浴室の状態をチェックします。
しっかり乾燥しているようであれば、step.2へ進みましょう。
壁や床に水気があるようであれば、水分を取り除くためにタオルで拭き取ります。
特にカビが発生している部分は、カビ取り剤の効果を高めるためにも、しっかり水分を取り除いてください。
不要なタオルがない時は、ぞうきんやキッチンペーパー、あるいは浴室用スクイージーを使用するのもおすすめです。
【step.2】カビ取り剤を塗布し、食品用ラップで覆う
しっかり乾燥していることが確認できたら、カビが気になる部分にカビ取り剤を塗布していきます。
ただ液剤をかけただけよりも、上から食品用ラップやキッチンペーパーで覆ってあげると、より浸透しやすくなります。
さらに、キッチンペーパーやティッシュペーパーの上から漂白剤を塗布すると液だれを防ぐことができます。
【step.3】放置する
カビ取り剤を塗り終わったら、約60分程度放置します。
薬剤の種類によって放置時間が異なる場合もありますので、商品に記載された使用方法に従ってください。
あまり長時間放置し続けると、浴室の素材を傷めてしまう可能性もありますので注意しましょう。
【step.4】しっかり洗い流す
放置時間が経過したら、塗布した薬剤をシャワーで洗い流します。
このとき、天井から壁、床と上から下に向かったシャワーをかけていきます。
また、天井を洗い流すときは、流れ落ちてきたカビ取り剤が、目や肌に触れないように注意してください。
水をかけるだけでほとんどのカビが落ちますが、落ちきっていない場合は古い歯ブラシなどで擦り、最後にもう一度シャワーで流して終了です。
掃除後のきれいな状態を保つ3つのポイント
しっかりカビを落とすことができたら、きれいな状態を長く保ちたいですよね。
そこで、日頃からちょっとしたことを気をつけておくと、カビの発生を抑えることができます。
ここではカビを防止する3つの方法をご紹介します。
①50度以上のお湯をかける
カビは0度以下、または40度以上になると死滅します。
そこで、毎日浴室を使った後は、50度以上の熱いお湯で全体的に洗い流すようにしましょう。
1か所につき、しっかり温度が上がるように、5秒ほど当て続けてください。
お湯をかけることで、浴室内部が乾きやすくなり、湿気対策としても有効です。
お風呂掃除をした後の予防方法としても効果的です。
②水気を取る
カビは水気対策が最も重要です。
そこで、毎日、最後に浴室を使った人は、可能な限り水気をタオルなどで拭き取るようにしましょう。
カビが生えやすい壁やパッキン部分だけでなく、蛇口や鏡も吹き上げると水垢防止になります。
毎回浴室全体の水気を拭くのは手間がかかりますが、タオルやぞうきんよりも吸水スポンジやスクイージーなどを利用すると、吹き上げにかかる時間を減らすことができます。
③換気をしてしっかり乾燥
入浴後は浴室内の湿気を飛ばすために、換気扇を必ず回しましょう。
窓を開けても湿気対策はできますが、風向きによって効果的に換気ができない場合や、防犯上の理由で窓を長時間開けられないということもあります。
とはいえ、換気扇をずっと回しっぱなしにするのは電気代がかかると思うかもしれませが、換気扇を一晩中つけていたとしても10円もかかりませんので、お風呂掃除の手間や労力を考えると、換気扇を回してお風呂の湿気をしっかり除去する方が良いでしょう。
④予防剤を使う
お風呂の壁や床をきれいにしても、天井にカビの原因菌が残っていると、そこから胞子をばらまいて、お風呂全体に広がってしまいます。
つまり、天井こそしっかりカビ対策を行うことが重要です。
お風呂全体をくまなく掃除したら、浴室用の防カビ燻煙剤を利用して、浴室全体に残ったカビの原因菌を除菌すると、きれいな状態を長く保つことができますのでぜひ活用してください。
場所別カビ掃除のポイント
ここまで、お風呂のカビ対策の流れについて見てきましたが、次に浴室のそれぞれの場所ごとのお掃除のコツを紹介します。
壁、天井
壁はカビ取り剤が液だれしやすいので、ジェルタイプや泡タイプの薬剤がおすすめです。
天井の場合は、直接薬剤をスプレーすると目に入ったり、肌に触れたりする危険性がありますので、絶対にやらないようにしてください。
天井に薬剤を塗布するときは、柄の長いスポンジブラシを使用するか、柄の長いフロア用掃除道具を利用すると、手の届きにくい天井の隅までカビ取り剤を塗布することができます。
塗布後は、薬剤のパッケージに記載されている時間だけ放置し、その後は再び柄の長いスポンジブラシやフロア用掃除道具を利用して水ぶきをします。
1回では完全に薬剤が取りきれない可能性がありますので、2回以上水ぶきすることをおすすめします。
なお、水拭きのときも、垂れてきた滴が目に入ったり肌に触れたりしないように注意してください。
床
床のカビや皮脂、石けんカスによる黒ずみは、カビ取り剤ではなく浴室用洗剤でも十分きれいになります。
使い方は、汚れが気になる箇所に浴室用洗剤をスプレーしたら、ティッシュペーパーやキッチンペーパーを被せ、さらに食品用ラップで覆います。
1時間程度放置すると汚れが浮き上がってきますので、ブラシで擦って水で流します。
排水口
お風呂の排水口は髪の毛、石けんカスなどの汚れがたまりやすい場所なので、細めに掃除しないとピンクカビ(赤カビ)が発生します。
市販の塩素系漂白剤や浴室用洗剤などの薬剤のほか、重曹とクエン酸を使った掃除がおすすめです。
重曹とクエン酸を混ぜたものは、水を加えると化学反応を起こして泡立ち、汚れを浮き上がらせてくれます。
使用するときのポイントは、重曹2に対してクエン酸1を混ぜること。
混ぜた粉末を排水口にまんべんなく振りかけたら、コップ1杯の水を掛け発泡させます。
5分ほど置き、発泡が収まったらブラシなどで残った汚れを擦りましょう。
洗いオケやイス
洗いオケやイス、またボトルなどは石けんカスや水垢で汚れやすいお風呂グッズです。
そこで、水で湿らせたキッチンペーパーで覆った後、酸性洗剤をまんべんなく振りかけ30分ほど置くと、汚れが緩んで取れやすくなります。
酸性洗剤はクエン酸を水200mlに対して小さじ1混ぜると、簡単にクエン酸水ができますので、スプレーボトルに入れて使用すると便利です。
ただし、クエン酸は酸性ですから、塩素系漂白剤とは絶対、一緒に使用しないでください。
鏡
お風呂の鏡の白い汚れ、一般的に「ウロコ」と呼ばれている汚れの正体は「石けんカス」です。
しかし、ボトルや洗いオケのようなプラスチック製品とは違い、鏡についた石けんカスはなかなか手強く簡単に落ちません。
基本的には、キッチンペーパーなどで覆い酸性洗剤をまんべんなく振りかけて放置すると、石けんカスは落とすことができますが、細かな汚れが残りやすいため、仕上げとして100円ショップなどで売られている鏡用のダイヤモンドクリーナーで磨くときれいになります。
タイル目地やゴムパッキン
タイル目地やゴムパッキンにカビが生えると、頑固な汚れとなって簡単には落とすことができず、塩素系漂白剤を使っても黒カビの根っこ部分までしっかり取り切れない場合があります。
そんなときは、キッチン用の液体漂白剤と片栗粉を1:1の割合で混ぜて、カビ部分に塗布します。
30分程度おいて洗い流すと、きれいに落ちているでしょう。
なお、ゴムパッキンを清掃するときはブラシなどでこすってしまうと小さなキズがついて、そこにカビが入り込む可能性があります。
カビが落ちにくくなってしまいますので注意しましょう。
どんなに頑張ってもとれない頑固なカビはプロにおまかせ!
これまでにご紹介してきた対処方法を試しても、なかなかお風呂のカビが取れない場合は、掃除のプロに任せましょう。
プロは、クリーニング専用の道具や洗剤を使ってお風呂のカビや汚れをキレイに落とします。
自分でやるよりも時間がかからないので、年に一度はプロにしっかり汚れを落としてもらい、その後は家庭でもできる予防法でキレイを持続させるというはいかがでしょうか。
ねこの手クリーンについて
当社は1997年に設立された清掃業者で、お風呂のカビ落としもしっかり行います。
また、他の業者と比較して、手が出しやすいリーズナブルな料金に設定しております。
また、浴室と洗面所などをセットにした、プランも用意しているのが特徴です。
掃除対応箇所はお風呂だけでなく、家中の清掃もできますので、お風呂のカビ取りと併せて気になる箇所の掃除は、ぜひ当社にお任せください。
会社名 | ねこの手クリーン |
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所在地 | 山形県山形市若宮4-7-15 |
創業・設立 | 1997年10月 |
業務内容 | 清掃業(ハウスクリーニング含む) |
電話番号 | 023-643-2501(8:00~13:00、14:30~18:30) |
お風呂の掃除メニュー
当社では、お風呂の掃除メニューとして次のようなものが用意しております。
一般浴室プラン
一般浴室プランは、下表の通りです。
掃除場所 | 浴室、配水管 |
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清掃方法 | 殺菌洗浄、カビ落とし |
料 金 | 13,200円(税込)~ |
浴室のカビ落としだけをお願いしたい人は、リーズナブルな値段の一般浴室プランの利用がおすすめです。
サニタリークリーニングプラン
サニタリークリーニングプランの詳細は下表の通りです。
掃除場所 | 浴室、洗面化粧台、照明器具、床、壁、トイレ |
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料金 | 一式16,500円(税込)~ |
お風呂のカビ取りだけでなく、洗面化粧台や照明器具など少し広い範囲で掃除をして欲しい場合は一般浴室プランよりもサニタリークリーニングプランの方が適しているでしょう。